頑張る日本の女子たち
日本に帰ると、じっくり観察してしまうのが、日本の女子たち。
綺麗です。可愛いです。髪の毛も、お肌も手が掛かっています。
世界中の街行く妙齢の女子、毎日使用するコスメアイテムの数を聞いて平均を比べたとしたら。
たぶん、日本女子が優勝するでしょう。
同じく。
世界中の街行く妙齢の女子、履いている靴のヒールの高さを測って平均を比べたとしたら。
間違いなく日本女子が優勝です。
綺麗にメイクをして、高いヒールを履いて頑張っている日本の女子たち。見ているだけで嬉しくなってしまいます。
しかし、気になることがひとつだけあります。
ひざとひざの間が離れている「O脚」女子が異様に多いのです。欧米でも、アジアの国々でもほとんど見かけないO脚。高いヒールを履いているからでしょうか。
気になって男性の方も観察してみます。すると、女性より太めのパンツをはいているためあまり目立たないのですが、やはりO脚が多いのです。
男性もO脚が多い、となると高いヒールのせいではなさそうです。やはり、正座をするからでしょうか。
しかし、現代日本の生活で正座をする機会はあまりないのでは?なぜなのでしょう。
O脚の理由が何にしろ、日本人の女子たちはたぶん世界一頑張っています。
日本に帰ると、私も頑張らなきゃという気持ちになるのです。
摩天楼で奇跡の復活
NYフライト。
赤服航空の最長路線である香港-NY、飛行時間は15時間と30分。長いです。長~いです。むしろ長過ぎです…。
しかし、15時間半飛行機に閉じ込められてでも、行きたいのがNY。
しかも。
すでに始まってます。夏のセール。機内客室カースト最下位 の赤服の身としては、俄然気合が入ります。
NY到着翌日の朝。べーグルを食べなくてはNYの朝は始まりません。早朝からホテル近くの某有名べーグルショップへ。
もっちりとした焼きたてのべーグルに、クリームチーズをたっぷり挟んだサンドイッチで腹ごしらえ。しっかり食べて、来るべき戦いに備えます。
いざ決戦。
まずはバーニーズで夢のマノロやルブタンを履きまくり試しまくり(だけ)。次、ヘンリベンデル。その次、サックス。とめぐります。
セール中のエミリオプッチ路面店は、今NYで一番日本人密度が高い場所かもしれません。もちろんギャップやバナリパ、アバクロなどのアメリカンブランドでもセールをしています。
楽しくお買い物の最中。
お昼頃、それは突然やってきました。
え、なんか気持ち悪い。
お腹痛い。
もう一歩も歩けない。
レキシントンアベニューの小さな紳士服店前。気持ち悪さはここで最高潮を迎えました。
背に腹は代えられません。息も絶え絶え、女子ひとり入っていって借りました。その小さな紳士服店の、たぶん一つしかないであろう小さな男性用トイレ。30分ほど占領していたのは私です…。
店員の黒人のおじさん、本当にありがとうございました。
身を引きずるようにしてホテルに戻り、ベッドに倒れこみました。たぶん、朝食べた某有名ベーグルショップのクリームチーズが悪かったのでしょう。ストロベリークリームチーズ、たっぷり食べました。おいしかったんです、本当に…。
しかし、ここは赤服の気合と根性の見せどころ。
水を飲んで、なんと半日と一晩寝ただけで奇跡の完・全・復・活!
翌日は朝からソーホー、再びアップタウンからミッドタウン、と元気にお買い物。最終日も集合前にしっかり駆け込みショッピング。半日の遅れを無事、取り戻しました。
シャイなあいつ
芸能人。
赤服航空、よくご利用いただいております。
しかしながら。
芸能人は芸能人でも中華明星。つまり、中華系芸能人。特に香港-台北間のフライトでは、かなりな高確率で遭遇します。
先日もビジネスクラスにいらっしゃいました、某有名台湾人男性歌手(※非アイドル系)。
とはいいましても。
中華系芸能人についてはまったく疎い私。一緒にビジネスクラスを担当していた香港人の赤服の女の子が「彼は香港、台湾、中国ですごく人気のある歌手なんだよ。」と教えてくれても、ふーんという感じだったのです。
搭乗時、台湾語のできる彼女が新聞を勧めようと彼に台湾語で話し掛けたところ、無視されたらしくひどく落胆していました。
離陸後、私は特に気にもせず、朝食のサービスをしていました。そして彼にも、「ご朝食は召し上がりますか?」とたずねました。
「…。」
もしかしたら聞こえなかったのかな、と思い、もう一度たずねました。
「…。」
いま一度。
「…。」
寝てはいません。雑誌を読んでいる彼の目はばっちり開いています。そしてヘッドフォンもしていません。完全なる無視。本当にウンともスンとも言わないのです。
赤服心の叫び:「アナタは日本じゃただの中国人のオッサンなのよっ!」
ちゃぶ台をひっくり返す星一徹と海原雄山の気持ちが少し理解できる瞬間。
もちろん、そんなことはおくびにもださず、朝食のサービスを笑顔で続けました。他の乗務員たちもことごとく彼に無視されていたようです。
彼は単なる自意識過剰なのでしょうか。もしかしたら過度の恥ずかしがり屋さん?
たまにはこんな中華明星もいるのです。
再び、しかしながら。
機内で見かける、いわゆる台湾人アイドル系はかなりカッコイイです。愛想もよくて多分日本人好み。同じ中華明星でも、いろいろいらっしゃいます。
NYの花嫁へ
大切な親友の結婚式の日。
今日、彼女はNYでジューンブライドになりました。
日本のアパレル商社でトップセールスを誇った彼女は、2年前ヘッドハンティングされてNYへ。マンハッタンに住み、仕事をバリバリこなし、SATCをそのまま地でいくような生活。私がフライトでNYに行くたびに、忙しい中時間をつくり、遊びに連れて行ってくれました。
そんな彼女がNYで素敵な男性と出会い、恋に落ち、結婚したのです。
彼女と私の出会いは高校生の時。セーラー服の当時からスタイルが良くて綺麗でセクシーで、やさしくて。男の子からはもちろん、女の子からも絶大な人気があった彼女。
社会人になってからはもう一人の大親友と3人で、毎週のように、夜の街やクラブに繰り出しました。彼女は金曜日の昼間は地方に出張、時には海外出張帰りにもかかわらず、金曜の夜一晩中遊んだり。夏はビーチでなぜか赤ワインをラッパ飲み。思い出すと笑えるくらい、本当によく一緒に遊びました。
アパレル業界で働く彼女はいつもオシャレ。一緒にショッピングに行くと、服の素材の良し悪しの見分け方を伝授してくれたり、次に「来る」流行をこっそり教えてくれたり。
彼女がNYで仕事を始めてからは、お互い日本を離れて働く女子の身、いろいろ相談しあったり、励ましあったり。
さまざまな経験や、思いを共有してきた彼女が結婚。
少し寂しいような気もします。でもそれ以上に嬉しいのです。
「40代のキャリアのために、今結婚して子供を産んでおく」
彼女の言葉です。
新しい家族ができて、この先、彼女はますます活躍の場を広げて行くことでしょう。
NYの花嫁へ
結婚おめでとう。
大陸の高校球児はネイリスト
オフで佐敦(ジョーダン)へ。
佐敦はかなりなローカルエリア。激安の衣料やニセモノのキャラクターグッズを売る屋台と、小さなローカル食堂が立ち並んでいます。見上げれば幽霊がでそうなボロボロのビル、狭い道には乗用車やミニバスが行き交い、排気ガスが充満。ボーっと歩いていると、ビルの外壁に取り付けられたエアコンからしたたり落ちる水滴にやられる、そんな街です。
ここ佐敦に、私の通うネイルサロンがあります。「サロン」と言うべきなのか、とにかくジェルネイルを直しにやってきました。
古いビルの入口をくぐり、狭い階段を上ります。階段の踊り場には、白いランニングに半ズボン、黒ぶち眼鏡をかけたセキュリティ(?)のおじいさんが座っています。おじいさんは旧式の扇風機の風に吹かれて、居眠りをしています。そこからまた今にも壊れそうなエレベーターで8階にあがると、そこが「華NAIL」(わーネイル)。
今日もネイリスト、華さん(わーさん)が笑顔で迎えてくれます。ここは華さんの自宅。リビングに当たるスペースに椅子とテーブルを置いて、ネイルサロンを開業しているのです。
実はこの華さん、男性です。
しかも香港人ではありません。
大陸の人です。
すこし伸びかけた五分刈りのヘアスタイルと飾り気のない笑顔、見た目はまるで高校球児です。今日はなぜか「ラIKA」と赤字で書かれたT-シャツを着ていました…。素朴です。年齢は聞くところによると23歳。
そんな若い彼ですが、ジェルネイルのテクニックは超一流。華さんのところに通う前は、他のサロンに行っていましたが、明らかな技術の差。華さん作ネイルは、フライト中コーラをオープナーを使わず直接開けても、鉄製のコンパートメントにぶつけても、欠けるどころかひびさえ入りません。
しかし、見た目高校球児の華さん、英語はほとんど通じません。私はいつもプレーンなフレンチネイルをお願いしています。約1時間半の施術中、交わす言葉は
華さん「フレンチ?」
私「フレンチ!」
のみです。華さんと北京語での会話が楽しめるように、もっと勉強しましょう…。
さて、今日も一言だけの会話できれいにネイルを直していただきました。ネイルもきれいになったし、佐敦といえばの、ローカルフードを食べなくては!
そして、またまた本日も飽きずに
ショー
ロン
ポー。
熱々、肉汁ジュワーの薄皮小龍包。
2日連続でもおいしいものはおいしいのです。